審査対策部だより
2022(令和4)年度の指導の実施状況(兵庫県)
2023.11.05
協会の求めにより、近畿厚生局は「2022(令和4)年度保険医療機関等の指導及び監査の実施状況報告書」(兵庫県)を開示した。
指導の実施件数は前年度より増加
コロナ禍から2年が経過した昨年度は、個別指導、新規個別指導(以下、新規指導)とも一昨年度の2021年度より実施件数が増加した。個別指導は病院1件、医科診療所22件、歯科19件、新規指導は病院1件、医科診療所143件、歯科96件が実施され、ほぼ年度当初予定通りの実施件数となった。
実施された個別指導のうち、選定理由が「情報提供」によるものは、病院1件、医科診療所7件、歯科8件。「再指導」によるものは、医科診療所15件、歯科9件であった。
協会が廃止を求めている「高点数」による個別指導は、2020年度から2023年度まで実施されないこととなっており、実際に2022年度も0件となった。
新規指導でも多くが「自主返還」歯科では7割
新規指導実施後の措置が「概ね妥当」だったものは医科診療所9件(6.6%)、歯科2件(2.3%)、「経過観察」は病院1件、医科診療所124件(90.5%)、歯科82件(93.2%)、「再指導」は医科4件(2.9%)、歯科4件(4.5%)であった。自主返還となった件数は、医科診療所で半数弱、歯科で7割強に及んでいる。
指導通知が届いたら協会へ相談を
協会では近畿厚生局および厚生労働省に個別指導や監査の改善を求めているが、医療機関においては日ごろからのカルテ記載や保険請求ルールの習熟が不可欠である。個別指導等の実施通知が届いた際は、ぜひ協会に相談していただきたい(医科電話078-393-1840、歯科電話078-393-1809)。
表 2022(令和4)年度指導の実施状況〔兵庫県〕