兵庫県保険医協会

個別指導は「再指導」中心、高点数指導は医科０件、歯科５件

　兵庫県内の2024年度指導等実施予定件数（表1）および診療科別平均点数（表2）が、協会が行った近畿厚生局への行政文書開示請求により明らかになった。
　個別指導は、医科病院が2件、医科診療所が20件、歯科が10件で、医科では病院・診療所ともに前年度より増加しているが、歯科では減少している。選定理由は「再指導」が中心で、「情報提供」は医科2件、歯科0件となっている。
　今年度は、コロナ禍で中断していた高点数指導を再開するとされているが、医科では実施の予定はなく、歯科では5件の実施予定である。

８月・９月に集団的個別指導

　高点数医療機関を対象とした集団的個別指導は、医科では診療所303件・病院28件を対象に8月に行われる。歯科では233件を対象に9月に行われる。
　集団的個別指導は、レセプト1件あたりの診療科別平均点数の1.2倍（医科病院は1.1倍）を超え、かつ上位8％が対象とされている。①レセプト枚数が月30枚以下の医療機関や、②前年度および前々年度に集団的個別指導か個別指導を受けた医療機関は、対象から除外される。
　今年度は昨年度に比べ、医科診療所の実施件数が増加している（23年度135件、22年度291件、21年度325件）。昨年度は②による除外件数が増加して大きく減少したものが、平年並みに戻った形である。
　近畿厚生局兵庫事務所は、各医療機関から自院の平均点数について照会があれば回答するとしている（電話078-325－8925）。

実施通知が届いたら協会へ相談を

　協会は、高点数のみを理由とする個別指導や集団的個別指導の廃止を求めており、引き続き厚労省や近畿厚生局に要請していく。
　また、会員からの個別指導等の相談に応じているので、実施通知が届いたら、ご連絡いただきたい（医科電話078-393-1840、歯科電話078-393-1809）。