反核医師の会ニュース

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「核戦争を防止する兵庫県医師の会」にぜひご入会ください

 オバマ米国大統領が「プラハ演説」(2009年4月5日)で、「核兵器を使用した唯一の核兵器国として、アメリカには行動する道義的責任がある」とし、「核兵器のない世界を追求する」ことを訴え、ノーベル平和賞受賞者17人の連名による「ヒロシマ・ナガサキ宣言」が発表されるなど、2010年の「核不拡散条約(NPT)再検討会議」で、核兵器全廃の「明確な約束」の実現を求める国際的な世論と運動がますます大きなうねりとなっています。

 1985年にノーベル平和賞を受賞した「核戦争防止国際医師会議(IPPNW)」は、医学の祖ヒポクラテスが医師の倫理綱領として樹立した「ヒポクラテスの誓い」に、「20世紀の医師として、核戦争は人類最後の疫病となることを認識し、核戦争防止のために力のおよぶ限り努力することを決意する」と、核時代における新たな条項を加えることを提唱しました。これは、全国保険医団体連合会(保団連)の『開業医宣言』(1989年)に「平和の希求」として、「人命を守る医師はいかなる戦争をも容認できない。私たちは歴史の教訓に学び、憲法の理念を体して平和を脅かす動きに反対し、核戦争の防止と核兵器廃絶が現代に生きる医師の社会的責任であることを確認する」と宣言したこととも呼応します。

 「核戦争を防止する兵庫県医師の会(兵庫県反核医師の会)」は、『核時代におけるヒポクラテスの誓い』と『開業医宣言「平和の希求」』を支持し、これらを実現する取り組みを行っています。故・桐島正義先生(兵庫県保険医協会・初代理事長)も当会設立にあたって、「放射線被害は医師には治療不可能。そのような状況を生み出さないためにも、医師は核戦争反対の運動を進める責務がある」と呼びかけられました。

 命を守る医師・歯科医師の立場から、最も非人道的な核兵器を全廃させるために、ぜひご入会をお願いいたします。

核戦争を防止する兵庫県医師の会
代表
 郷地 秀夫

規約

  1. 1.本会は「核戦争を防止する兵庫県医師の会」と称し、事務所を神戸市内におく
  2. 2.本会の目的は核戦争防止のために、ヒューマニズムにもとづき、医師として可能な限り努力をはらうことにある
  3. 3.本会は、核戦争を防止する兵庫県下の医師・歯科医師によって構成する
  4. 4.本会は、特定の政党または宗教のための活動は一切行わない
  5. 5.本会は次の事業を行う
    • (イ)他府県の同趣旨の医師の会との連携を保ちつつ、「核戦争防止国際医師会議」(IPPNW)の活動に協力する
    • (ロ)10フィート運動によって作られた被爆記録映画等の上映および貸し出しを行う
    • (ハ)核兵器完全禁止署名への協力
    • (ニ)そのほか、核戦争の悲惨さを訴え、核兵器完全禁止をめざすために研究会、講演会、出版などの活動を行う
  6. 6.本会に若干名の代表および運営委員をおき、規約に従って活動を行う
  7. 7.本会は、会費および寄付金によって運営される。会費は年額5000円とする
  8. 8.本規約の変更は総会で行う
  9. 9.本規約は、昭和57年7月25日より発効する