文化部だより
春のウォーキング「武庫川渓谷を歩く」
2010.04.29
貴重な動植物教えてもらった
ウォーキング当日早朝は、かなりの悪天候でした。風が強く、時折雨が降るといった状況でしたが、これから晴れるという気象情報を信じて出かける支度をしていると、雨は止み日が差し始め、集合場所に着いたころには青空が広がり、絶好のウォーキング日和となっていたのです。
総勢44人が集まりました。小学生のお子さんも網と虫かごを持って参加です。歩き出してまもなく、ガイド役の法西先生がスジグロシロチョウを見つけて解説してくださいました。飛んでいるときにはモンシロチョウかと思ったのですが、網で捕らえて観察すると、黒いスジを確認でき、またオスだったので、フェロモンの匂いを教えていただきました。
ほかにも、希少植物となったツメレンゲ、またテンナンショウの珍しい花の形等々、私の知らなかった、終点の武田尾で記念撮影あるいは気づかなかった動植物を解説していただけて、楽しくかつ実りのあるものとなりました。こうした貴重な自然が、ダムの底に沈んで失われなくて本当によかったと思います。
廃線になった線路づたいに歩くので、膝の痛みも筋肉痛もさほどなく、日ごろ運動不足の者が、休日歩くにはちょうどよい距離でした。
今回は気温が低く、花が見られなかったものもあったようなので、また他の季節や来年にも行けたら幸いです。
【長田区・準会員 平尾 登美】