文化部だより
新春保険医寄席ご報告
2019.02.28
新春落語企画 感想文
マクラも楽しい「初笑い」
文化部は1月12日、協会会議室で「初笑い! 新春保険医寄席」を開催。桂花團治師匠、笑福亭純瓶師匠を演者に会員、スタッフ、家族ら78人が参加した。参加者の感想を紹介する。
保険医寄席は毎回楽しみに参加させてもらっています。いつもは堅苦しい?講演会等をする会議室が寄席小屋となり、この日ばかりは雰囲気が一変します。今回もベテランの噺家さんの古典や新作落語を聞いて、和やかな時間を過ごせました。
いつも感じるのは、聞き覚えのある古典落語でも噺家さんそれぞれの個性によって、雰囲気や面白さがまったく変わることです。だから「落ち」を知っていても何度でも聞きたくなるのだと思います。特に保険医寄席は大きな会場ではないので、マイクを通さない噺家さんの肉声を聞きながら、至近距離でその身振り手振りを見られるという醍醐味があります。
今回のネタは、花團治さんが「昭和任侠伝」「ぜんざい公社」、純瓶さんが「犬の目」「初天神」でした。落語の噺そのものも楽しいのですが、小生は噺のマクラやお2人の掛け合いがとても好きです。
例えば純瓶さんは「初天神」のマクラで、新春恒例の西宮神社の「開門神事福男選び」に触れ、「福男」がマスコミに取り上げられ、他府県からも健脚が押し寄せる様になったのは、全国ネットのテレビ番組で放映されたことがきっかけだったと紹介されました。また、他人に幸せをもたらすことが使命である「福男」自身は決して幸せになっておらず、一方で「福娘」はみな幸福を授かっている…など「ヘーッ」と思わされることがたくさんありました。話術に加え、噺家さんから見た世間の裏話や雑学に触れる楽しみもあるのです。
実は小生は、正月早々インフルエンザ患者の急増にやや疲れ気味でしたが、楽しい落語で元気をもらいました。落語に詳しくなくても色々な噺が聞けて楽しめますので、未体験の先生方は一度覗かれてはいかがでしょうか。また次の機会を楽しみにしています。
【西宮市 清水 俊男】