女性医師・歯科医師の会
[インタビュー]皮膚の悩みに寄り添い自信あげたい
2010.08.05
芦屋市 川畑 香
10代の頃、ニキビがひどく、化粧でいつも隠していました。素顔を見られるのが嫌で友達と旅行にも行けないほどでした。大学のポリクリで会った皮膚科の先生に「その顔、治せるよ」と。ニキビは治療できる皮膚の病気だと知り、患者さんの皮膚の悩みに応え治療できる医師になりたいと皮膚科を選びました。
私もそうでしたが、男女問わず特に思春期には、ニキビやアトピーをとても気にして深く傷ついてしまいます。人前に出るのを嫌がり、「学校に行きたくない」「就職できない」と、ひきこもってしまう子が目立ちます。
だから、ただ皮膚疾患を治療するのではなく、悩みを受け止めて「きれいだから、大丈夫だよ」と励まし、自信を持ってもらうよう心がけています。自信をつけた患者さんから「就職活動に成功した」と報告をもらったときは、とても嬉しかったですね。
日々の診療の元気は、スポーツ観戦からもらっています。野球やサッカーに気持ちを入れこんで応援してしまうので、自然とアマチュアやプロのスポーツ選手のご相談が多くなります。
競技ごとの特徴やシーズンの流れ、ドーピングに抵触する治療ではないかなどを把握し、スポーツ新聞や選手名鑑にも目を通します。心配な選手がいるときはアマチュア競技の大会の記事にも目を通すようにしています。
いつも応援していることを伝えながら、肌に自信を持ってもらえるように治療するよう、心掛けています。
女性医師だから、と気をつけていることはあまりないのですが、幸い目標とする先生は芦屋にはたくさんおられます。皆さん女性としても美しく、物腰も優雅であこがれてしまいます。
私も皆さんに少しでも近づけるように気持ちの余裕を持つようにしたいです。