女性医師・歯科医師の会
インタビュー「生きていく力を身につける」
2014.01.08
「生きていく力を身につける」芦屋市・歯科 谷端 美香
大学卒業後、大阪大学口腔外科に在籍し、その後開業医に就職しました。私の世代は医学部や歯学部に進学する女性が増えてきた時でした。それでもまだ女性医師・歯科医師が働きやすい環境というわけではありません。歯科医院の求人に「女医不可」と書かれるのは当たり前でした。
勤務医をしている時に結婚し出産しましたが、産休や育休を取ることはできず、退職しました。
子どもが生まれてすぐに夫は単身赴任で東京に行ってしまいましたが、私はやはり仕事をしたいと、同居する両親の力を借りて、子育てをしながら勤務医として復帰し、自宅にて開業しました。
子育てをしながらの診療は大変だと思われますが、開業してからの方が、自由な時間が作りやすくなりました。自宅兼診療所なので、小学校から帰ってくる子どもも見れますし、学校行事にも積極的に参加できます。PTA役員もしました。子育てをしながら仕事をするには、良い環境といえると思います。
最近では、研修会などで若い女医さんを見かけることが多くなりました。女医さんが増加し、役割が増していると感じます。
男女平等がめざされていますが、医科・歯科界のみならず、働きながら子育てをする女性に対しては、厳しいといえます。社会が子育てに関して寛大な状況になってほしいと思います。女性が生きていくためには、資格など専門的な力を身につける必要があると思います。
協会の活動を通していろいろなことを学ばせていただいています。先月国会行動に参加し、国政の雰囲気を感じました。会員が7000人を超える大きな団体なのですから、国会議員に要請を聞いてもらえるように、もっとアピールをしていくべきだと思います。