環境・公害対策部だより
石炭火発ネット 神戸市と交渉「弱者を守る対策求める」
2010.07.25
石炭火力発電所問題を考える市民ネットワーク(代表・森岡芳雄協会理事)は、7月12日に神戸市交渉を行った。火発ネットからは森岡理事ら12人が参加、神戸市からは環境評価共生推進室の西谷室長ら9人が応対した。
火発ネットは、神戸製鋼の公害対策や神戸市の環境問題の取り組みについて質問し、同神戸発電所燃料の石炭からLNG(液化天然ガス)への転換、石炭成分の公表などを求めた。
神戸市は、公害対策は神鋼との環境保全協定の運用により、発電所燃料、石炭成分の詳細を同社に求めていきたいと回答した。
森岡理事は「燃料をLNGに転換すれば、発電所のCO2排出量は3分の2となり、神戸市の排出量を大幅に削減できる。ばい煙データの改ざんなど不祥事が相次いだ神鋼を、同社と協定を結んでいる神戸市が、住民の立場で監視・指導してほしい」と要請し、「公害被害は弱者にまず現れる。弱者を守るという視点で、市は環境保全に取り組んでほしい」と訴えた。