環境・公害対策部だより
「空気の汚れ測定調査」2011年度結果報告と2012年度協力のお願い
2012.04.25
依然残る汚染 空気の汚れ調査にさらなる協力を
環境・公害対策部長 森岡 芳雄
協会では、県下の大気汚染状況を把握するために県内の公害・環境団体などが実行委員会をつくり、77年から毎年実施している空気の汚れ調査(二酸化窒素濃度調査)に協力しています。
昨年6月2・3日に実施した測定では、2千個超の調査サンプルが集まり、協会でも85医療機関から112サンプルのご協力をいただいた結果、国道43号線沿いの汚れが依然として改善されていないことなどが明らかになりました。(2011年保険医協会調査分結果PDF)
調査開始から30年が経ち、国道43号線公害訴訟や尼崎公害訴訟をはじめとする公害反対運動の結果、極端に高い濃度は減少の傾向にあります。しかし、地域格差があり、43号線沿いをはじめ、環境基準の60ppbを超える地域が依然として残っています。
大気汚染が幼弱な小児に影響があることは明白な事実です。60ppb以上の地域をなくし、さらに1973年に改定される前の環境基準「20ppb以下」をめざし、大気汚染を改善していくための取り組みが必要です。
行政の行う大気汚染測定については信頼性が損なわれるような事件も起きており、大気汚染の実情を自らの手で正しく把握することは重要です。実行委員会では、県内北部や西部のサンプルデータが特に不足しています。
カプセルをとりつけ置いておくだけの簡単な調査ですので、職員や患者さんにもお声かけいただき、ご協力いただけますようお願いいたします。
実施日程 2012年6月2日(木)17時~6月3日(金)17時の24時間
採取方法 小さなカプセルを医院や自宅に取り付けるだけです。
費 用 会員医療機関は無料
お問い合わせは、協会事務局・小西、西尾まで。電話 078-393-1807、Mail konishi-s@doc-net.or.jp
カプセル注文は、メールまたは下記の案内PDFを印刷しFAXでお申し込みください。
→【空気の汚れ調査ご案内(PDF)】