環境・公害対策部だより
保団連原発問題学習交流会「原発ゼロ実現へ運動強めよう」
2013.06.07
保団連は4月14日、第2回保団連原発問題学習交流会を東京都内で開催し、全国21協会から49人が参加した。兵庫協会から、森岡芳雄理事が参加した。この会は、原発ゼロを求める声の高まりを受け、全国の協会の学習・交流を目的に昨年から開催されているもの。
京都大学原子炉実験所助教の今中哲二氏が「低線量放射線被曝―チェルノブイリから福島へ」と題し記念講演。チェルノブイリと福島原発事故の経過を振り返り、福島では今後、長期の低線量被曝によるがんや慢性病などの影響が懸念され、子どもたちを守るために被曝量の正確な計測や定期的な検診が不可欠と述べた。
福島県浪江町の国保仮設津島診療所所長の関根俊二先生が特別報告し、避難区域とされた浪江町の町民の健康を守るため、仮設診療所を開き診療を続けてきた経過を語り、長期の避難生活で震災関連死が増加しているなど課題を訴えた。
最後に、参加者全員で「原発の再稼働・新増設を禁止し、ただちに原発ゼロを求める決議」を採択し、署名など運動をさらに強めようと確認した。