環境・公害対策部だより
神鋼火発ネットが神戸市交渉
2013.09.25
健康守る立場で火発増設に対応を
森岡理事が申し入れ
森岡芳雄理事が代表世話人を務める「石炭火力発電所問題を考える市民ネットワーク」は、8月26日に神戸市環境局との交渉を行い、森岡理事ら7人が参加した。
これは5月に神戸製鋼所の灘区にある高炉を廃止し石炭火力発電設備を建設することが報じられたことを受けたもの。同会は、環境に配慮して、神戸製鋼所に石炭火力発電所建設計画の断念を神戸市からも求めること、建設計画を強行する場合には新たな環境保全協定は、神戸市と神戸製鋼所の2者だけでなく、住民団体や環境保護団体等の代表を加えること、などを申し入れた。
申し入れに対し環境局環境創造部環境評価共生推進室の磯部氏らは、神戸製鋼所からの報告は定期的に受けているが、石炭火力発電設備建設については新聞報道で知り、建設計画の詳細は聞いていないとし、環境保全協定は2者協議で行うが説明会などで住民への情報開示を行いたい、などと回答した。
森岡理事は、「企業から報告を待つだけではなく、行政は市民の健康を守るために建設計画や環境に与える影響について追及し公開させる義務があるのではないか」と厳しく指摘し、神戸製鋼所に対する市のスタンスを改めるよう求めた。