環境・公害対策部だより
アスベスト尼崎の会が総会「高裁で必ず勝利を」3月6日に判決
2014.02.15
協会尼崎支部も参加する「アスベスト被害からいのちと健康を守る尼崎の会」(会長・船越正信尼崎医療生協理事長)は1月25日、尼崎労働福祉会館で第9回総会を開き、90人が参加した。会長に船越先生、代表委員に八木秀満尼崎支部長が再任され、森岡芳雄環境・公害対策部長のメッセージが紹介された。
あいさつに立った船越会長は、「高裁の公正な判決を求める署名に、全国から95,000筆を超える協力をいただいた。なんとしても3月6日に高裁で勝利判決を得たい。全国のアスベスト被害者救済のために、国と企業の加害責任を明確にして、補償のための基金を設けることや、曝露対象者への定期検診など、すべての被害者が救済される運動をすすめよう」と呼びかけた。
総会に先立ち、弁護団事務局長・八木和也弁護士が「尼崎アスベスト訴訟 到達点と控訴審の展望」と題し講演。「神戸地裁はアスベスト公害で、全国で初めて加害企業の責任を認めた。しかし、医学的所見が確立していなかったとして国の責任を不問にするとともに、アスベストの飛散範囲を極端に狭く認定した。労災や公害によるアスベスト被害者は全国で1万人を超える。高裁で勝利判決を得ることは、全国の被害者を励ますものとなる」と述べた。