環境・公害対策部だより
6月11日~12日 今年もやります空気の汚れ調査 皆さま奮ってご参加を
2015.04.25
環境・公害対策部長 森岡 芳雄
1975年から開始された二酸化窒素(NO2)簡易測定全国一斉調査が、今年も6月11日17時~12日17時に行われます。
この調査は捕集液を染み込ませたろ紙を入れたカプセルを、高さ1・5m地点に下に向けて取り付け、24時間後に回収する方法で行われます。
政府は、環境基準を変更し88年『公害は終わった』として公害指定地域の解除を行いました。行政の行う大気汚染測定については信頼性が損なわれるような事件も起きておりますし、ピークは確かに減少しましたが、大気汚染が幼弱な小児に影響があることは明白な事実です。兵庫県は環境基準を超えた地域を抱えていることがこの間の調査で明らかになっています。
神戸製鋼所は灘区の高炉跡地に、新たに130万kWの石炭火力発電所を増設しようとしており、大気汚染がよりひどくなる恐れがあります。さらにPM2・5(微粒子状物質)などによる汚染も広がっています。PM2・5と二酸化窒素濃度には相関関係があり、大気汚染の実情を自らの手で正しく把握することは、非常に重要なことだと考えます。
簡単な調査ですので、多くの先生方、職員や患者さまなど、みなさんで奮ってご参加いただきますよう、願い申し上げます。
※お申し込み・お問い合わせは、協会事務局☎078―393―1807まで。昨年お申し込みいただいた先生には、今回もカプセルをお届けします。