環境・公害対策部だより
安全対策をおろそかにする原子力規制委員会に抗議し、 原発稼働・再稼働の中止を求める
2016.01.23
2016年1月23日
安全対策をおろそかにする原子力規制委員会に抗議し、
原発稼働・再稼働の中止を求める
兵庫県保険医協会
第1032回理事会
昨年、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)において、新規制基準に反して安全設備関連のケーブルの火災対策が施されていなかったことが発覚した。類似のケースは全国の6原発13基でも見つかっている。規制委員会は全電力会社に詳細な調査を実施し、3月31日までに報告するよう指示したが、稼働中の川内原発1・2号機と、再稼働の準備が進む高浜原発3・4号機については、調査の対象外としている。
そもそも、規制委員会の審査や検査は書類チェックのみで、電力会社の申請書類に事実と異なる記載があることを想定していなかったとしている。この姿勢は政府の原発再稼働方針に追従するもので、規制機関の名に値しない。
われわれは、いのちと健康をまもる医師・歯科医師として、新規制基準を軽視する電力会社と、原発の稼働を優先し、規制機関の名に値しない原子力規制委員会の姿勢を断固糾弾する。安全確認が行われていない川内原発1・2号機の運転の即時停止、高浜原発3・4号機の再稼働準備の中止を求める。