環境・公害対策部だより
愛媛県・伊方原発、山口県・上関原発・・・ 原発再稼働・新増設ゆるさない 協会が抗議声明
2016.08.25
東日本大震災・福島第一原発事故から5年半が経とうとしているが、事故原因も解明されず、汚染水も漏れ続け、住民に甚大な被害をもたらしている。そのような状況にも関わらず、政府は原発の再稼働を推し進めようとしている。
8月12日には、愛媛県にある四国電力・伊方原発3号機が再稼働された。伊方原発は、瀬戸内海に面する佐田岬半島の付け根の急峻な地にあり、重大事故が発生した際には、不十分な事故対応しかできないこと、住民が取り残されてしまう事態が考えられるが、実効性のある対策や避難計画は立てられていないなど数多くの問題を抱えている。
また、8月3日には、山口県が、中国電力が建設しようとしている上関原発について、福島原発事故後、「国のエネルギー政策上の位置づけの確認」として認めてこなかった海面埋め立て計画の延長申請を認めた。
協会は7月23日の理事会で「伊方原発3号機の再稼働準備の中止を求める声明」を、8月10日の政策宣伝広報委員会で「伊方原発の再稼働に断固反対する声明」、「山口県は原発建設予定地への工事免許延長許可を撤回するよう求める声明」を発表し、関係各機関に送付した。
美浜原発 安全対策「適合」 9月2日までパブコメ
8月3日には運転開始から40年となる老朽原発である関西電力美浜原発の安全対策について、原子力木瀬委員会が新規席順に適合しているとする審査書案を了承している。
9月2日までのパブリックコメントが実施されており、協会は安全対策の問題点を指摘する意見を提出する予定。