環境・公害対策部だより
【声明】玄海原発3・4号機の「審査書」正式決定に抗議し、再稼働しないよう求める
2017.02.04
玄海原発3・4号機の「審査書」正式決定に
抗議し、再稼働しないよう求める
兵庫県保険医協会
第1052回理事会
原子力規制委員会は1月18日、九州電力玄海原発3・4号機について、新規制基準に「適合」しているとする「審査書」を正式決定した。この決定に強く抗議する。
九州電力は今後、工事計画の認可や地元同意手続きなどを経て、今夏にも再稼働する見通しを立てている。
しかし、玄海原発の周囲には離島も多く、実効性のある避難計画が策定されているとはとても言えず、佐賀県伊万里市と長崎県壱岐市長は再稼働に反対を表明している。事故で影響を受ける全自治体、住民の声をしっかりと聞き、九州電力は再稼働を中止すべきである。
われわれは、いのちと健康をまもる医療者として、事故による放射能汚染の危険性を内包し、安定処分できない危険な核廃棄物を出し続ける原子力発電所の新設、増設、再稼働を到底容認することはできない。
原子力規制委員会には不完全で危険性の残る新規制基準をもとにした審査をやめるよう求める。政府・九州電力には原発ゼロを求める国民の声に耳を傾け、玄海原発3・4号機の再稼働を断念し、今すぐ廃炉にするよう強く求める。