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市営住宅アスベスト見落とし問題 再発防止策の提示なし 神戸市が再調査結果を説明

2021.02.05

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神戸市の説明会に臨む(左から)森岡副理事長、武村副理事長、上田評議員

 神戸市中央区の市営住宅下山手4号棟の解体工事をめぐり、神戸市が危険性の高いアスベストを見落とし、協会の指摘で発覚した問題で1月19日、神戸市はアスベストの再調査結果について協会に説明を行った。
 神戸市からは住宅建設課の多田進係長らが出席し、協会からは、武村義人・森岡芳雄両副理事長、上田進久評議員が参加。山本純二・松本則子両市議が同席し、中皮種・じん肺・アスベストセンターの永倉冬史事務局長がZoomで参加した。
 神戸市は設計図書でのアスベストの見落としは認めたものの、市が解体請負業者に指示した調査が行われなかったことが原因と説明。見落としが起きた組織的な原因分析はなかった。
 再調査については、ひょうご環境創造協会が実施。前回の調査ではアスベスト含有とされたが不検出となった箇所もあるが、すべて含有として取り扱う方針だと説明した。しかし、調査結果がなぜ異なるのかについての十分な説明はなされなかった。
 協会が再三にわたり改善を求めていた住民説明会の案内範囲についても、新たに建てる建物の高さである41mという、まったく関係ない数字を再び持ち出して、対象を限定するなど、今回の件を真摯に反省する態度が見られないものであった。
 協会は今後、400棟を超える市営住宅の解体が計画されているなか、今回の件を教訓化し再発防止策を講じることが必要として、環境局や住民代表、専門家が入っての検討委員会の立ち上げなどを求める要望書を提出するなど、働きかけを続けていく。

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