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>国際部 市民公開企画 映画「医学生 ガザへ行く」上映会+トーク
パレスチナ・ガザへの関心高め続けよう

2024.10.25

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ガザでの医療支援の経験を語る猫塚先生(右)と植村先生

 国際部は10月13日に市民公開映画「医学生 ガザへ行く」上映会+トーク企画を県農業会館で開催した。会員・市民ら69人が参加した。昨年10月のイスラエルによるパレスチナ・ガザへの大規模攻撃開始から1年が経過したことから実施したもの。
 映画は、救急医療を学ぶためパレスチナ・ガザへ留学するイタリアの医学生リッカルドを追うドキュメンタリー映画(21年製作)。パレスチナ人医学生との友好や至近距離で爆撃を受ける経験を通じて主人公の医師になる決意を描いている。
 上映後のトーク企画では猫塚義夫先生(北海道パレスチナ医療奉仕団団長、勤医協札幌病院)と植村和平先生(奥尻町国民健康保険病院総合診療科医長)がオンラインで登場し、ガザでの医療支援の経験や現場について話した。
 猫塚先生は、昨年の侵攻以降、死者・行方不明者が4万1800人にものぼり、生活環境が破壊されトイレが数百人に一つしかない、電力供給が不安定のため手術も携帯電話のライトのもとで行うなど過酷なガザの現状を紹介。10年以上パレスチナでの医療支援を続ける理由について「医師は性別、人種、思想で患者を区別しない。同じ人間が苦しんでいるところに行っているだけだ」とした。
 植村先生は、専攻医時代にガザの医療支援に参加した経験から、例えば糖尿病の患者に「野菜を摂取するように」と指導するのは簡単だが、パレスチナでは農地が破壊され食料品はイスラエルから高額で輸入しなければならない状態にあるとした。病気だけでなく患者の置かれている社会的背景を考慮しながら治療する医師として、爆撃だけではない、イスラエルによる「静かな侵略」もやめさせることが必要だと訴えた。
 会場からの「日本にいる私たちができることは」という質問に対し、猫塚先生は「報道などからパレスチナ、ガザの現状を知り、友人、家族など身近な人に伝え、国際的な関心を高め続けることだ」と呼びかけた。
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