政策宣伝広報委員会だより
こども病院 協会などのヒアリング受け 山下参院議員が国会質問 小宮山厚労相が検討を約束
2012.09.05
参議院議員の山下芳生氏(日本共産党)が8月20日、国会の行政監視委員会で、県立こども病院のポーアイ移転問題を取り上げ、小宮山厚労相に「検討」することを約束させた。山下議員は、7月にこども病院をはじめ、県医師会、患者会などを訪ねてヒアリングしており、当会には7月5日に来訪し、武村義人・吉岡巌両副理事長が対応(7月15日付号既報)していた。
「県立病院の移転に県の医療関係団体がこぞって反対する、こんなことは聞いたことありません」などと、山下議員は追及。
ポートアイランドにある神戸市立中央市民病院が阪神・淡路大震災の経験をまとめた「大震災を体験した市民病院からの報告」では、「ライフラインと交通、情報、通信の寸断の中で、十分にその役割を果たすことはできませんでした」としていることを紹介し、「そういう場所にわざわざこども病院を移転させることに、医療関係団体が反対するのは当然だ」と指摘した。
さらに、中央防災会議の南海トラフ巨大地震対策について7月に出された中間報告で、災害時要援護者にかかわる医療施設等は、重大な被害が発生することは少なくとも回避をすべきとしているのに、逆のことをしようとしていると批判。厚生労働省として、しっかり調査をし、計画の見直しも主導的に検討すべきではないかと追及した。
小宮山洋子厚労相は「ご懸念がないように検討させていただきたい」と回答した。
(質問の全容は「参議院インターネット審議中継」から視聴可・約20分)