兵庫県保険医協会

「今回の診療報酬改定に対する先生の評価は」との問いには「満足でも不満でもない」と答えた会員が全体で43.7％（医科43.5％、歯科44.2％）と最も多く、「不満」が37.7％（医科40.9％、歯科30.8％）、「大いに不満」が6.6％（医科6.1％、歯科7.7％）、「満足」が6.0％（医科3.5％、歯科11.5％）、「おおいに満足」が1.2％（医科0.9％、歯科1.9％）と続いている（図1）。

　時系列で見ると「おおいに不満」と「不満」を足した回答数は00年調査で57.8％、以降89.1％（02年）、72.5％（04年）、85.8％（06年）、78.5％（08年）、70.4％（10年）となっている。
　「改定前と比べて請求額は変わりましたか」との質問には「変わらない」と答えた会員が全体で55.1％（医科49.6％、歯科67.3％）と最も多く「ややマイナス」（全体28.1％、医科33.0％、歯科17.3％）、「ややプラス」（全体4.2％、医科4.4％、歯科3.9％）、「かなりマイナス」（全体3.6％、医科3.5％、歯科3.9％）と続いている（図2）。
　時系列で見ると「かなりマイナス」と「ややマイナス」を足した回答数は00年調査で43.2％、以降81.4％（02年）、58.9％（04年）、81.1％（06年）、71.8％（08年）、60.5％（10年）となっている。
　診療報酬改定に対する評価はこれまで、おおむね改定率に対応している。今回「おおいに不満」と「不満」を足した回答数が44.3％と極端に少なくなっているのは、公称0.004％のプラス改定ときわめて小幅ではあったものの、実際の請求額が「かなりマイナス」や「ややマイナス」になった医療機関が大幅に減ったためであると考えられる。