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国会行動 TPP参加中止 窓口負担軽減 署名を提出

2013.05.25

 皆保険守るためTPP参加中止、窓口負担軽減を――。協会・保団連は5月16日、国会要請行動を実施。兵庫協会から加藤隆久、鈴田明彦両理事が参加し、TPP参加中止を求める緊急院長署名を政府に提出するとともに、県選出国会議員に要請。患者窓口負担の大幅軽減を求める署名など会員から集まった署名を山下よしき参議院議員に提出した。

〝皆保険守れ〟会員の声届ける

 TPP交渉参加を政府が決定したことを受け、協会は連休明けの5月8日から「国民皆保険制度を崩壊させるTPP参加の中止を求める」緊急署名への協力を会員にFAXで呼びかけ、3日間で集まった294筆を内閣府に提出。あわせて、緊急署名一覧と寄せられた「私の一言」(左記参照)を県選出国会議員に届けた。
 午後には、「待合室から訴えます『皆保険をまもる政治を!』院内集会」が開かれ、全国から約120人が参加。兵庫協会から鈴田理事が発言し、TPP参加中止の緊急院長署名を紹介し「最後までTPP反対の声を上げていこう」と会場に訴えた。
 歯科医師で協会会員の新原秀人衆議院議員(維新の会)が参加し、「国民皆保険は維持するべきだと、党内でも訴えてきた。また、物価上昇率2%が目標とされているが、物価が上がるなら、国に診療報酬を上げてもらわなければ困る。皆さまと一緒に訴えていきたい」と発言した。自民・民主・公明・共産・維新・未来・生活など各党国会議員が参加し、「国民皆保険を守ろう」と口々に訴えた。

患者負担軽減など3672筆

 協会は、昨年から集めてきた患者負担軽減を求める署名などを、山下よしき参議院議員(共産)に提出し、山下議員は「紹介議員として、国会に請願を届ける」と受け取った。
 提出したのは、患者窓口負担の大幅軽減を求める署名2489筆、保険でより良い歯科医療を求める署名512筆、原発ゼロを求める請願署名671筆。
 山下議員との懇談では、加藤理事が「皆保険守ることが医療人の使命」とTPP参加中止を求める院長署名を紹介し、鈴田理事が「健康は口腔から。おいしく食べたいという患者さんの悩みを受けとめ、安心して歯科治療が受けられるようご支援をお願いしたい」と訴えた。
 山下議員は「利益第一主義で、医療を市場にゆだねていいのか疑問を感じる。今後、消費税増税で負担が重くのしかかり、受診抑制に拍車がかかるだろう。許してはいけない」などと回答した。

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