政策宣伝広報委員会だより
政策研究会「医療政策を聞く(2)」 人間の幸せつくる皆保険制度堅持する
2018.05.25
辻氏は、人間の営みの本質は「幸せの追求」にあり、幸せの度合いは医療の程度で大きく左右されると、医療を充実する重要性を強調。医療や労働に関わる規制は人間の幸せのために築き上げられてきたものであるとして、規制緩和を進めようとする安倍政権を批判した。
これに対し、自らが厚生労働副大臣在任中には、混合診療の全面解禁阻止、診療報酬に対する事業税非課税措置の存続を行い、難病対策の法制化や介護職員の処遇改善加算の制度創設などを実現したと実績を紹介した。
日本の国民皆保険制度について、他の先進諸国と比較して、誰もが必要な医療を少ない負担で受けることができると評価。ただし、1985年からの税収の伸びは1.5倍であるのに対し、社会保障費の伸びは3.4倍であるため、皆保険制度を維持するためには、消費税増税も含め、財源を確保することが必要であると強調した。