政策宣伝広報委員会だより
12・6中央要請行動 「みんなでストップ!患者負担増」 署名1万筆超を提出
2018.12.15
協会は、(1)「みんなでストップ!患者負担増」署名の紹介議員の引き受けと、(2)保険で良い歯科医療の実現を、兵庫県選出の国会議員らに要請し、盛山正仁(自民)・桜井周(立憲民主)両衆議院議員、大門実紀史参議院議員(共産)が面談に応じた。
盛山議員は「少子高齢化で社会保障費が増えるのはほぼ確定しており、誰がどのように負担していくのか、今後も議論が必要だ。ただ、弱者に対し目配りすることが政治であり、政治家はハートが大切だ」とした。また、武村副理事長が改定内容の複雑化や厚労省通知の遅れにより、医療現場で混乱が起こっていることを紹介し、周知期間等の改善を求めると、「改定への対応が大変なのはよく分かっている。要望内容はおっしゃる通り」と応じた。
桜井議員は署名について「患者さんが一筆に込めた切実な願い、重く受けとめてがんばりたい。紹介議員を引き受けることを前向きに検討させていただく」とした。
大門議員は「患者負担増阻止のため力を尽くしたい」とし署名の紹介議員を快諾した。「財務省は社会保障費を削ろうと躍起になっている。患者さんの負担を減らしてほしいという声、思いを財務省にぶつけていきたい」と応じた。また、「歯科医療の診療報酬の大幅な引き上げで、歯科技工問題の解決に全力を尽くしたい。保険で良い歯科の実現に向け、力を合わせがんばりましょう」とした。
技工問題を考える懇談会
歯科技工士の労働改善求める
「保険で良い歯科医療を」全国連絡会は同日、国会内で「第4回歯科技工問題を考える懇談会」を開催した。この懇談会は長期にわたる歯科低医療費政策のしわ寄せで、歯科技工士が低賃金・長時間労働を強いられ、離職が進み、職業としての将来が危ぶまれる現状を打開するために、4年連続で開催されたもの。会長の雨松真希人歯科技工士(「保険でより良い歯科医療を」兵庫連絡会世話人)は、基調報告でこの1年間の取り組みとして、保団連パンフ『日本の歯科技工を守ろう』を活用し、国会議員や歯科技工士会、技工専門学校との懇談、厚労省との意見交換などが全国で進められたと紹介。マスコミも歯科技工問題を取り上げ始め、国会でも歯科技工士の処遇改善などが議論され、厚労省も委託技工と業務範囲のマニュアル作成を検討するまでの成果を得たとした。
懇談会後に同連絡会は、歯科技工問題の改善を求める厚労省要請を実施。厚労省から医政局歯科保健課の小嶺祐子課長補佐、保険局医療課の高田淳子課長補佐らが出席。兵庫協会からは鈴田明彦理事が出席した。
連絡会からは、(1)実効性のある委託技工の適正化に関する取引ルールを確立し周知徹底すること、(2)現行の技工価格だけでなく労働実態を反映した保険点数の決定プロセスにすること、(3)積算による制作技工・保険点数の決定プロセスを確立すること、の3項目の要望書を提出した。