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憲法・いのち・社会保障まもる10・17国民集会 医療・社会保障の改悪やめろ 医師・歯科医師ら2500人がアピール

2019.10.25

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集会終了後に雨の中、パレードに出発する協会役員ら

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2500人を超える参加者が厚労省へ向け社会保障充実を訴えた

 全国保険医団体連合会(保団連)も実行委員会に参加する「憲法・いのち・社会保障まもる10・17国民集会」が10月17日、東京の日比谷野外音楽堂で開かれ、全国から医療関係者ら2500人以上が参加した。兵庫協会からは、武村義人・川西敏雄両副理事長、加藤隆久・白岩一心両理事、坂口智計評議員ら9人が参加し、社会保障の拡充と患者窓口負担の引き下げを訴えた。同日午前には、国会議員への要請行動を実施した。

 集会リレートークでは、医療、介護、看護などのさまざまな分野の参加者が登壇し、それぞれ憲法25条の精神に基づいた社会保障拡充を訴えた。医療分野では保団連・各協会からの参加者がアピール。保団連の竹田智雄理事が代表して、受診控えにより重症化した例を紹介しながら窓口負担軽減を参加者に訴えた。
 また、保団連は歯科パンフレットを用いて、クイズコーナーを実施し、歯科医療充実の重要性をアピールした。保団連マスコットキャラクターが登場し、クイズを集会参加者と一緒に考えるなど、会場を大いに盛り上げた。
 トークショーではタレントの室井佑月さんが出演。医師の長時間労働については「病院で昼休みもなく診察し続けている先生を見ると、私の方が不安になる。安心して医療にかかれるよう、医師数は増やしてほしい」と語った。安倍政権については、「憲法は権力を縛るもので、政府主導の改憲はすべきでない。国会でも野党の追及にまともに回答しておらず、国会を軽視し過ぎている」と批判。「改憲など政治が大きく動かされようとしているので、若者もぜひ政治に参加してほしい」とエールを送った。
 集会には、横倉義武日本医師会会長、堀憲郎日本歯科医師会会長をはじめ、全国の医師会・歯科医師会からメッセージが寄せられた。兵庫県からは、伊丹市医師会と三木市医師会からメッセージが寄せられた。
 初鹿明博衆議院議員(立憲)と田村智子・倉林明子両参議院議員(共産)が出席し発言。舩後靖彦参議院議員(れいわ)からはメッセージが寄せられた。
 集会終了後には、日比谷野外音楽堂から銀座を通って、東京駅までパレードを実施。診療報酬引き上げ、患者窓口負担引き下げ、医師の増員などを通行人に訴えた。
国会要請行動
診療報酬大幅引き上げと患者窓口負担引き下げ要請
 国会要請行動では、診療報酬大幅引き上げと患者窓口負担引き下げ、改定時の周知期間確保などを求めて要請行動を実施した。自民党の関芳弘衆議院議員と加田裕之参議院議員秘書、共産党の大門実紀史・山下芳生両参議院議員秘書がそれぞれ懇談に応じた。
 関芳弘衆議院議員は要請に対し、「医療の充実などの要請内容の重要性はよく認識している」と回答した。
 大門議員事務所の丸井龍平秘書との懇談では、白岩理事から、厚生労働省が再編・統合の検討が必要とした公立・公的病院のリストを提示したことについて、井戸敏三兵庫県知事も批判していることを紹介。統廃合を進めさせないよう要請した。川西副理事長からは、野田佳彦元首相らが中心となって設立された「『医療の民主化』改革で、次世代に責任ある政治を実現する議員連盟」が示した政策大綱について、「診療報酬の包括化や患者情報の一元把握など問題点が多い内容だ」と紹介し、野党の統一政策にさせないために尽力するよう要請した。丸井秘書は、国民医療を向上させる内容となるよう、野党共闘の中でも主張しなければならない点は強く主張していきたいと回答した。
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