兵庫県保険医協会

　感染予防の徹底に必要として新設された加算について、政府が9月末で縮小または終了するとしていることに対して、協会政策・運動・広報委員会は9月22日、加算の継続を求める緊急要請書を採択し、関係機関に送付した。全文を紹介する。

内閣総理大臣　　　　　　 菅　　義偉　様
内閣府特命担当大臣　 西村　康稔　様
財務大臣　　　　　　　　　麻生　太郎　様
厚生労働大臣　　　　　　田村　憲久　様
国会議員　　　　　　　　　　　　　　　各位

「乳幼児感染予防策加算」、「外来等感染症対策実施加算」及び「入院感染症対策実施加算」について10月以降引き続き継続することを求める緊急要請書

2021年9月22日
兵庫県保険医協会
政策・運動・広報委員会

　「第5波」と呼ばれる新型コロナウイルス感染症の感染拡大はピークアウトしつつあるものの、大阪府や兵庫県ではいまだに病床使用率は50％前後で推移しており、病床逼迫が完全に解消したとはいえない状況である。また、多くの専門家が「気温が下がり換気がおろそかになる冬場の「第6波」は必ず来る」（9月17日付朝日新聞）と指摘している。
　こうした中、多くの医療機関が感染予防対策をとりながらワクチン接種に協力し、通常医療の提供を継続するとともに、宿泊療養施設への出務や自宅療養患者への往診・在宅診療を実施している医療機関も少なくない。
　このような状況の中で、感染予防の徹底に必要として昨年12月に新設された「乳幼児感染予防策加算」及び今年2月に新設された「外来等感染症対策実施加算」、「入院感染症対策実施加算」について、9月末で縮小又は終了するとされているが、感染状況や地域医療の実態等を踏まえれば、10月以降も継続して評価することが必要である。
　以上のことから下記を要望する。

記

一.「乳幼児感染予防策加算」、「外来等感染症対策実施加算」及び「入院感染症対策実施加算」を10月以降も継続すること。

以上