政策宣伝広報委員会だより
医療費の窓口負担「ゼロの会」 多様な視点から窓口負担を斬る! オンラインイベント開催
2022.06.15
当日は、兵庫と神奈川、千葉の3会場をオンラインでつなぎ、全国からの多彩な出演者が医療費窓口負担の問題点について語った。また、窓口負担をテーマにしたショートムービーコンテストの結果も発表された。
兵庫協会の西山裕康理事長は「大使館アンケートからみる世界の中の日本」と題し、兵庫協会国際部で行ったOECD各国へのアンケート調査結果から、日本のような医療費の定率負担はOECD諸国の中はマイナーであり、日本の窓口負担は先進国の中で突出して高額であることが明らかとなったと報告した。
特別講演として、順天堂大学大学院の武田裕子教授が「健康の社会的要因(SDH)とは~コロナ禍での健康相談の経験を交えて~」をテーマに講演。健康に影響を及ぼす要因には、個人の収入のほか、労働環境や医療制度など社会的要因があり、窓口負担を無料にすることで子どもの受診抑制を防げることが沖縄県の調査等で明らかになっていること、社会的要因を意識した診療や対応が医療者に求められることを語った。
スペシャルゲストとして、シンガーソングライターの加藤登紀子氏も登場し、「医療者が苦しまず、患者も安心してお医者さんに行ける医療体制をめざしていただきたい」とメッセージを寄せた。
他にも、全国保険医団体連合会の住江憲勇会長、特定非営利活動法人ほっとプラス理事の藤田孝典氏、千葉協会、岩手協会、宮城協会がそれぞれ話題提供をした。