歯科部会だより
歯科臨床談話会「訪問診療」 症例・注意点 豊富に
2010.09.15
歯科部会は8月21日に協会会議室で、第14回歯科臨床談話会「歯科訪問診療の実際&保険請求」を開催し、若手からベテランまで35人が参加した。
丹波市の足立裕康先生は、歯科開業医として訪問診療にどう取り組んでいるかを話し、映像や音声も使って具体的な症例を紹介された。
特に、認知症や脳梗塞・パーキンソン病など有病者の歯科治療と全身管理についての注意事項と、歯科訪問診療を安全に行うためにどこまでの処置を訪問先で行うのか十分に検討することが必要で、少しずつでも噛めるようにして生活の質を上げていくこと、患者さんの今の気持ちを大切にすることが重要だと強調した。
須磨区の坂口智計先生からは、介護保険請求の明細書等の記載方法の解説や、ケアマネージャーへの情報提供について話題提供があり、その後参加者相互でフリーディスカッションを行った。
参加者からは「大変勉強になった。補綴処置で患者様に噛んでいただけるようにするのはとても難しい」「歯科だけでなく色々な分野との協力がとても大切だと感じた」などの感想が寄せられた。