歯科部会だより
2012年2月歯科定例研究会「睡眠医学的な視点から見た睡眠時ブラキシズム」ご案内
2012.01.18
2012年2月歯科定例研究会「 睡眠医学的な視点から見た睡眠時ブラキシズム」ご案内
日 時 2月19日(日)14時~17時
会 場 ラッセホール・5階サンフラワー
※通常と会場が異なりますのでご注意ください。650-0004 神戸市中央区中山手通4-10-8 TEL. 078-291-1117
神戸市営地下鉄「県庁前駅」下車徒歩5分。JR・阪神「元町駅」下車、徒歩8分
講 師 大阪大学大学院歯学研究科 高次脳口腔機能学講座 口腔解剖第2教室 講師 加藤 隆史先生
参加費 会員無料(未入会の先生はご入会の上ご参加下さい。月会費 開業医5,000円、勤務医3,000円)
定 員 120人(事前申込順)
顎関節症や口腔顔面痛・頭痛、補綴装置、インプラントの管理困難な症例の背後に、睡眠時ブラキシズム(sleep bruxism [SB])の存在を疑う症例は少なくない。睡眠時ブラキシズムは、国際睡眠関連疾患分類では「睡眠中に生じる比較的単純で定型的な運動」と定義されている。
夜間の歯ぎしりを自覚する患者では、歯ぎしり雑音を伴うリズミカルな咀嚼筋活動が多数認められ、閉口筋の収縮力は健常者に比べて高い。SBの発生には、睡眠に伴う脳活動の変化が関係している。
一方、通常、睡眠中にはSBとは異なる仕組みによって生じる様々な咀嚼筋活動も出現する。つまり、睡眠中は多様な咀嚼筋活動による「力」が生まれ、条件(咬合など)次第で歯や補綴修復装置に問題が生じるといえる。現状では、SBの原因は不明だが、歯科的に「力」を制御することは可能である。
また、病態生理を踏まえて、個々の患者で問題となる「力」のリスク要因(例:睡眠の変化や異常)に目を向けることも大切である。(加藤 記)
お問い合わせは、協会歯科担当事務局(TEL078-393-1809)まで。