歯科部会だより
6月歯科定例研究会「閉塞性睡眠呼吸障害症状の改善を目的とした顎顔面の外科的矯正治療について」ご案内
2012.05.23
6月歯科定例研究会 ご案内
「閉塞性睡眠呼吸障害症状の改善を目的とした顎顔面の外科的矯正治療について」
日 時 6月24日(日)14時~17時
会 場 兵庫県保険医協会会議室(神戸フコク生命海岸通ビル5階)
講 師 名古屋大学大学院医学系研究科 頭頸部感覚器外科学講座 顎顔面外科学 服部 宇 先生
定 員 120人(事前申込順)
*協会未入会の先生は、この機会にご入会の上ご参加下さい。(入会金無料。月会費:歯科開業医5,000円、歯科勤務医3,000円)
睡眠呼吸障害患者において、終夜睡眠ポリグラフィー検査(PSG検査)により中等度から重症と診断された場合、外科的に上部気道を拡大する軟口蓋形成術、鼻腔内軟組織のレーザー焼灼術(Phase I治療)や上下顎の前方移動術(Phase II治療)などを適応する場合があります。われわれはNasal C-PAPの装着が耐えられない患者、Phase I治療が奏功しない患者、もしくはPhase I治療が未治療の閉塞性睡眠時無呼吸低呼吸症を伴う上顎後退症、下顎後退症の患者に外科的矯正治療(歯列矯正治療+顎矯正外科手術)を行い、良好な結果を得てきました。
閉塞性睡眠時無呼吸低呼吸症を伴う上顎後退症、下顎後退症の患者では、睡眠時の気道狭窄部位、狭窄持続時間はさまざまであり、従来の審美を優先、E-lineを基準とした歯列矯正治療、外科的矯正治療では、十分な治療効果が得られることは少ないものと思われます。われわれは、睡眠時Dynamic MR画像診断、咽頭鏡視を参考に、呼吸機能を優先した外科的矯正治療を施行することにより、呼吸機能の改善ならびに頭痛の消失、自律神経機能の改善が得られることを報告してきました。
今回、これまで行なってきた外科的矯正治療を行う上での診断,治療計画,効果の検討についてお話させていただきます。 【服部 記】
お問い合わせ・お申し込みは、協会事務局まで ℡078-393-1809