歯科部会だより
8月歯科定例研究会「歯科医院を活性化させる雇用管理」感想文
2012.09.03
8月歯科定例研究会「歯科医院を活性化させる雇用管理」感想文
「優秀な人材のため、採用は手間暇かけて」
歯科部会は8月5日に協会会議室で歯科定例研究会「歯科医院を活性化させる雇用管理」を開催、桂労務社会保険総合事務所の桂好志郎所長を講師に59人が参加した。司会を担当した坂口智計先生の感想文を掲載する。
一人経営者であり歯科医師である自分自身だけが頑張ってみても駄目で、従業員のモチベーションをあげて、質の高い医療を提供する必要があるのは常日頃思うところですが、さてどのようにするのが良いのかよく解らないところであります。
桂先生のお話によれば、全ては採用から始まる、良い職場には良い人材が集まる、魅力ある職場環境とはどのようなものかと具体的な事例を提示していただきながら講義は進みました。
歯科衛生士の勤務実態調査結果からは衛生士は、自己の力量不足では60%超、 業務の内容では50%が悩んでいるという事実を踏まえ、研修会への参加や医院内での勉強会などを奨励する必要があるとのことでした。
また募集はハローワークを上手に活用し、ちょっと文章を工夫することで、優秀な人材が来るように他の有料の媒体を使わずとも採用にこぎつけることもできるとのことでした。
そして採用時には、簡単な試験や作文をしてもらい、その上であらかじめ質問を準備してから面接すると良いとのことでした。そして面接で不採用にしたにもかかわらず、採用面接へのお礼の手紙が来るくらいに、感動を与える採用面接をするように顧問先の医院では指導しているそうです。
それくらい採用は慎重かつ時間と手間暇をかけて優秀な人材を採用し、雇用管理では働きやすい職場を提供し、優秀な人材を長期にわたって雇用し続ける必要があるとのことでした。解雇はとても難しいことなのでそれを防ぐためにも新規採用には手間暇をかけるべきであるとのことでした。
ご講演の後は近くのビアホールで懇親会があり、桂先生ならではのちょっとした裏話も聞けて、とてもとてもとても、有意義な勉強になりました。
桂先生にはぜひ当医院の顧問になっていただきたいと思いました。
【須磨区・歯科 坂口 智計】