歯科部会だより
歯科医師手作り「初級歯科助手講座」 保険請求や接遇基礎をまるごと研修
2012.12.27
歯科医師手作り「初級歯科助手講座」
保険請求や接遇基礎をまるごと研修
歯科部会は11月23日、協会会議室で初級歯科助手講座を開催し、72人が参加した。歯科部会講師陣3人が講師を務め、『デンタルスタッフのための歯科保険診療ハンドブック』をテキストに、歯と口腔の構造などの基礎から始めて、う蝕・歯髄炎・歯根膜炎の治療の流れ、歯周病の仕組みや指導管理、医療保障の種類や保険請求などを研修した。
接遇講座では、人材育成コンサルタントの松田幸子氏が「患者接遇とコミュニケーション能力の向上」をテーマに講演。「患者とのコミュニケーションには、視覚と聴覚が重要」と、実例と実技も交え説明した。
参加者からは、「治療の流れなど理解することができ、診療介助の際にもっとスムーズに動ける」「患者さんに接するときに、聴き上手になることと笑顔に気を付けたい」などの感想が寄せられた。
この講座は、医療法で義務化されている院内感染対策としても位置付けており、「受講証」を発行している。歯科部会では来春にも開催を予定しているので、ご利用いただきたい。
参加者の感想文より(抜粋)
研修① 「歯と口腔の基礎知識・診療の流れ」
・なぜその治療をするのかや、治療の流れについてなどよく理解することができたので、これから診療介助をするときはもっとスムーズに動けると思いました。
・口腔の基礎知識や歯式なども間違いがないか不安になっていたのですが、良い覚え方を教えて頂けました。
・今まであまりいろいろな知識がないままアシストについていたのでとてもよく学べました。
・歯周病がいかに恐ろしい病気なのか、たくさん例をまじえてお話して下さり、知識が増えてよかったです。
・歯科に勤めるのが初めてで、歯のことをまったくわからなかったので勉強になりました。
研修② 医療保障の種類と受付業務・院内感染対策等
・カルテの書き方をしっかり教えて頂けてよかったです。入力ミスをしたら返戻やクレームの原因にもなるので気をつけようと思いました。
・わからないまま受付業務をしていましたが、保険の種類など理解できてよかったです。
・他府県から来られた方の受給者証は使えなかったり、その時の対処方法を知れたので今後に生かしていきたいと思います。
研修③ 患者接遇とコミュニケーション
・コミュニケーションをとることは患者さんとの応対で一番大切なことだと思いました。
・相手にあわせた表情もポイント、マスクをしているので目も笑うなど。
・受付で常に患者さまと接しているので、その時々の最高のプラスの表現を心がけるようにしようと思います。
・普段から気をつけていないといけないことばかりなので、明日からでも早速実践していきたいと思いました。