歯科部会だより
<ご案内>7月歯科定例研究会「イエテボリ診断学入門」
2013.05.13
<7月歯科定例研究会のご案内>
イエテボリ診断学入門
誰も教えてくれなかった診断学、入門から学ぼう!
日 時 7月14日(日)14時~17時
会 場 兵庫県保険医協会会議室
講 師 医)EPSDC 歯内療法・歯周病専門医 宮下 裕志 先生
定 員 120人(事前申込順)
参加費 無料
日本の歯科医学では、まだまだ「診断学」という言葉は馴染みがない。通常臨床で患者の主訴となる「歯が痛い」という訴えひとつでも、原因が歯なのか歯肉なのか筋肉なのか、それともまた別の問題なのか、縦割りでは見えてこない部分が見えるように、総合的に理解できる考え方を学ぶことが求められる。ところが、日本の歯科医学教育も縦断的な教育であり、この横断的なトレーニングが欠けている。
またさらに、専門医としてのスペシャリスト教育は、あまりに「――ology」的な考え方になっていて、一般臨床場面ではさほど必要でもない。実際の臨床の現場では分野をまたぐ横断的な能力が非常に大切なのである。それを勉強していくことこそ「診断学」だといえる。
ところがほとんどの歯科医師はそれを実際の臨床で経験を積みながら、自分の頭の中で横のつながりを作り、経験則で診断をつけ治療を始めてしまうので誤診も起こりやすい。これまで「原因不明です」「おかしいですね、痛くないはずです」「気のせいです」とかと片付けられていた疾患の原因が、系統立てて診断学を学ぶ事によりはっきり浮かび上がるはずである。
今回は、私がイエテボリ大学 診断学教室で学んだ診断学をやさしく解説して行こうと思う。
*診断学(しんだんがく)とは、患者の状態を診察、診査などを行い、疾患に限らず健康でない状態の原因を分析し判断する学問である。【宮下記】
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