歯科部会だより
<感想文>歯科臨床談話会「今日からできる歯科訪問診療」
2013.05.24
患者さんへの心配りを忘れずに
歯科部会は、3月17日に第17回歯科臨床談話会を協会会議室で開催し54人が参加した。「今日からできる歯科訪問診療」をテーマに、川村雅之理事、横田裕一評議員が話題提供を行った。参加者から寄せられた感想を紹介する。
よこた歯科医院・横田裕一先生は、歯科訪問診療を始めたきっかけから治療内容、長年続けてきて良かった点、これから始める歯科医院に対するアドバイスなどについて、実際にあった具体的なケースを交えてお話いただき、大変わかりやすかったです。
かわむら歯科医院・川村雅之先生からは、歯科訪問診療や介護保険請求の点数計算と留意点について拝聴しました。具体例をあげながら説明してくださって大変勉強になりました。
その後、様々にディスカッションがされましたが、気になっていた訪問診療時の保険証の確認については、どの歯科医院も困っていらっしゃることがわかりました。初診のときに家族様に立ち会ってもらい連絡を密にすること、施設の事務員の方と仲良くなって情報交換していくことが大事だと思いました。
また、ディスカッションでの樫林歯科の樫林義雄先生のお話が大変印象に残りました。「患者さんとのかかわりは、開業後長年にわたるにつれて、子供、孫、ひ孫と広がり、患者さんも同じように歳をとっていく。おのずと外来診療のみならず訪問診療と付き合っていかなければならない。難しく考えず、エンジン1つでもやれることをやること。若い先生方に伝えたいのは、歯科医師として、まず自分自身の仕事に対して責任を持ち、弱者に対する心配りを忘れないこと。患者さんが何を考えているのか、自分のセンサーを張り巡らせながら考え、1人の患者さんを大事にすることだ。自分がどれだけ周りに感謝して生きられるか。先生ありがとうございました、と言われるように僕も頑張っていきたい」。
私自身も見習うべきことが多くあり、参加して良かったと思いました。ここで勉強したことを明日から生かしていきたいです。
【三木市・さんしろう歯科医院 医院職員 九頭 優仁】