歯科部会だより
<ご案内>9月歯科定例研究会「子どものOSAS(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)」
2013.06.25
<ご案内>
9月歯科定例研究会「子どものOSAS(閉塞性睡眠時無呼吸症候群)」
日 時 9月29日(日)14時~17時
会 場 兵庫県保険医協会会議室(神戸フコク生命海岸通ビル5階)
講 師 太田総合病院記念研究所附属診療所・太田睡眠科学センター 加藤 久美先生
参加費 無料
定 員 120人(事前申込順)
※医科会員の先生方もご参加いただけます。
※協会未入会の先生は入会の上ご参加下さい(入会金なし、月会費は歯科開業医5000円、勤務医3000円)
小児の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(以下OSAS)は健康な小児の2% に生じるとされ、稀な疾患ではない。主たる原因はアデノイド・口蓋扁桃肥大であるが、小顎症や顔面正中部低形成等の顔面骨格の異常や口唇口蓋裂もリスクファクターであり、また、慢性的な口呼吸が顎成長に影響する可能性が示唆されており、今後、より歯科医との連携が重要となるものと思われる。小児の呼吸生理、睡眠脳波は成人と異なる点があり、小児特有の病態生理が存在する。臨床症状においても体重増加不良や、眠気よりも情緒・行動面の問題が生じるなど小児に特有の症状があり、成人OSASとは異なる。小児OSASは小児の成長・発達に影響を及ぼす可能性があり早期介入が望まれるが、まだ疾患に対する認識が広がっておらず、適切な治療を受ける機会を得られない小児は決して少なくないだろう。病態、診療における注意点、評価・診断法、治療法について解説したい。【加藤記】