歯科部会だより
<ご案内>8月歯科・第18回臨床談話会「アジアの歯科事情」
2013.07.29
第18回歯科臨床談話会 「アジアの歯科事情」 ご案内
日 時 8月31日(土)午後7時30分~9時
会 場 保険医協会5階会議室(JR・阪神「元町」駅東口を南へ徒歩5分フコク生命海岸通ビル)
話題提供 とも歯科医院(須磨区)院長 坂口 智計先生
参 加 費 無料
※終了後懇親会(有料) ※スタッフの参加も歓迎!
ここ最近、歯科関係で東アジアの国々に行く機会がありましたので、日本と各国によっての違いや、今後東アジアの一員として他国と日本がどのようにかかわっていくのが良いのか、また外から見た日本など一介の歯科医師が感じたことなどをお伝えすることが出来ればと思います。
例えば最近取りざたされる中国の歯科技工について実際に現地で見てきたことや、診療所の様子なども多少なりともお伝えできるかと思います。
モンゴルは日本からの直行便が季節運航だったりして、ヨーロッパなどに比べて近距離にもかかわらず大変渡航しにくい国なのですが、学会が開催されたのに合わせて参加しました。日本は残暑厳しい9月中旬にもかかわらず、上着を着ないと大変寒かったです。
世界の最貧国の一つと言われるミャンマーは、無宗教国家日本では考えられないくらい信仰心が篤い国民性があります。礼儀正しく勤勉な印象を受けました。しかし砂糖の消費量が近年海外からの資本受け入れ解禁とともに増加し、カリエスリスクと歯列不正が増加しています。また、食事形態の変化も顔面、口腔の発達にも影響があるようです。
インドネシアはヒンズー教、仏教、イスラム教等様々の宗教の混在している国で、現地の歯科医院も様々な宗教のスタッフが混在しているのが日本ではまず考えられない状況です。
日本は超高齢化が進み、国内の市場に成長が見込めなくなってきている(購買意欲が乏しい)折、様々な職種で海外に打って出ないと生き残れないと最近言われていますが、各国の若者だらけの市場のパワーを感じる(購買意欲旺盛)につけ、その通りかもしれないと深く感じた次第です。
歯科医療に関して色々な国に行って感じたことはアメリカに限らず、世界の趨勢は今の時代、セラミック修復です。金パラ等金属修復は皆無です。しかし金属修復は本当はとても扱いやすく、オールセラミックで実現できないことも可能な修復材料であることも感じます。単なる旅行記にならないように談話会に参加していただいた皆様に「何か」を持って帰ってもらえることが出来れば幸いです。(坂口 記)
※お申し込み・お問い合わせは、協会事務局・石本まで(℡078-393-1809)
※未入会の先生は、この機会に入会の上ご参加下さい。