歯科部会だより
<感想文>8月歯科特別研究会「多職種に期待される専門的口腔ケア」
2013.09.27
口腔ケアは愛の技術の提供
歯科部会は、8月25日に広島大学歯学部非常勤講師の牛山京子先生を講師に迎え、歯科特別研究会「多職種に期待される専門的口腔ケア」を開催し、歯科医師、歯科衛生士116人が参加した。参加者から寄せられた感想を紹介する。
牛山先生の講義は数年前に一度聞かせていただいたことがありますが、今回も大変勉強になりました。まだ歯科衛生士が在宅訪問で口腔衛生指導をすることなどなかった25年以上も前から、口腔ケアの重要性を語り実践し続けてこられた先生は、本当にすばらしいと思います。
「8020」達成者が全体の4割近くになり、多歯時代と言われ、肺炎が日本の死因の第3位、しかも後期高齢者では第1位になった現在、私たち歯科衛生士の役割はさらに広がり、重要になっていると感じました。
私たち日本医療福祉生活協同組合連合会の歯科は「美味しく食べて元気に長生き」のまちづくりが目標です。先生の「私たちが期待されていることは…食事がおいしく食べられる環境づくり」というお話は、心底納得のいくものでした。
口腔ケアは愛と技術の提供であるということ、心が開かないと口は開かないということ、私たちの仕事は生活の支援であり、生活者の視点で具体的に実行可能な方法を提供するのが役割であるということ、常日頃心がけているつもりですが、改めて確認することができました。そのための確かな知識と技術はさらに磨く必要があると思いました。「衛生士がもっとがんばらないと」という先生の言葉を胸に努力したいと思います。
講義の中の、うがいを丁寧に行うことの効果、うがいでの摂食嚥下機能の把握は今まであまり意識していないことでしたので、今後は注意して観察したいと思います。
ありがとうございました。
【長田区・いたやど歯科 歯科衛生士 後藤由紀子】