歯科部会だより
2017年1月歯科定例研のご案内
2017.01.22
兵庫県保険医協会 1月歯科定例研
歯科金属アレルギーを考える
~経験した2000症例からわかったこと~
日 時: 2017月1月22日 (日)14:00~17:00
会 場: 兵庫県保険医協会会議室(会場へのアクセス)
JR・阪神元町駅東口から南へ徒歩7分。
講 師: 高 永和 先生
(大阪市生野区・高歯科医院院長)
定 員: 120人(事前申込順)
参加費: 無料
1928年にFleischmannは、アマルガム中の水銀により口内炎と肛門周囲炎の症例を世界で初めて報告した。本邦では1972年、中山らによる、アマルガム中の水銀による口腔扁平苔癬の症例が最初である。最近では、歯科医院のホームページでも盛んに歯科金属アレルギー治療について掲載している。しかし、未だに歯科金属アレルギーの研究の多くは、具体的な治療に言及するものが少ない。つまり、治療訃報に関して整備されたガイドラインはなく、治療現場では様々な方法が提示されており、その中にはエビデンスに乏しく不適切なものも少なくない。
われわれは、正確な診断による歯科金属アレルギー治療で、難治性皮膚疾患が改善することを報告した。また、純チタンインプラントによるアレルギー症例を、さらにアトピー性皮膚炎と歯科金属およびレジンアレルギーについても報告した。つまり、すべての歯科材料はアレルギーを起こす可能性があるということである。また、そのことを念頭に置いて、適切に治療を行えば、良好な結果が得られるということも示している。
世界最初の歯科金属アレルギーの報告から約80年、本邦での最初の報告から約40年経った今だからこそ、歯科金属アレルギー治療についてきちんと考えてみたい。
歯科臨床では埋伏歯比較的高頻度に遭遇するにもかかわらず、詳述する成書も少ないので、ぜひ今回皆さんと知識を共有したいと考えている。 【高 記】
お申し込み、お問い合わせは協会歯科部会(TEL:078-393-1809)まで