歯科部会だより
2017年4月歯科定例研のご案内
2017.04.23
兵庫県保険医協会 4月歯科定例研究会
診療ガイドラインの過去、現在、未来
日 時: 2017年4月23日 (日)14:00~17:00
会 場: 兵庫県保険医協会会議室(会場へのアクセス)
JR・阪神元町駅東口から南へ徒歩7分。
講 師: 豊島 義博 先生
医療機能評価機構Minds 診療ガイドライン作成支援専門部会委員
定 員: 120人(事前申込順)
参加費: 会員無料
Evidence Based Medicine(EBM)という言葉は、1991年にゴードン・ガイアットが米国内科学会誌に投稿したコラムに初めて登場した。臨床疫学に加えてPC検索を追加し、EBMという言葉を用いた。ただ一つの論文だけで臨床判断ができることは、稀である。ゆえに、エビデンスを統合したシステマティックレビューや、診療ガイドラインが過去20年間では激増した。
当初、エビデンスの質は研究デザインで判定し、格付けしていた。この考え方は、日本の診療ガイドラインの作成基準となった「Mindsの診療ガイドライン作成の手引き2007」などに利用された。EBMの提唱者ガイアットを中心に、GRADE:Grading of Recommendations Assessment, Development and Evaluation という活動が2000年ごろより始まった。GRADEは、エビデンスの質を研究デザインだけでなく「アウトカム重視」で評価するように、検討した手法である。「研究デザイン中心の評価から、患者にとって重要な意味のあるアウトカムを獣医した評価へ」というのがEBMのこの10年の変遷である。診療ガイドラインの作成方法の変化と、今後の展望を紹介したい。【豊島記】
お申し込み、お問い合わせは協会歯科部会(TEL:078-393-1809)まで