歯科部会だより
2017年6月歯科定例研のご案内
2017.06.11
兵庫県保険医協会 6月歯科定例研究会
「くすり・検査値」がわかれば全身が見える
日 時: 2017年6月11日 (日)14:00~17:00
会 場: 兵庫県保険医協会会議室(会場へのアクセス)
JR・阪神元町駅東口から南へ徒歩7分。
講 師: 末松 基生 先生
明和病院・院長補佐 兼 歯科口腔外科部長
定 員: 120人(事前申込順)
参加費: 会員無料
地域包括ケアシステムにおける歯科医師の業務は、従来の形態回復から機能改善(摂食嚥下)にシフトし、厚労省も近未来の歯科の役割は「有病者の医科歯科連携」と「在宅歯科診療の充実」の2点と見切ってすでに舵を切った。医科歯科連携の鍵は総合診療力と医科多職種との調整力である。この力量向上にはキーワードである「くすりと検査値」から患者の全身状態を瞬時に把握できるようトレーニングを積む必要がある。
今回はまず以前の講演で述べた「おくすり手帳」から病識のない患者の全身状態を推知する方法について、最新の情報を織り交ぜておさらいする。生活習慣病に対する標準処方を中心に高シェア薬剤名と組合せ処方パターンを暗記しておくだけで基礎疾患とコントロール状況を把握できる。
次に血液検査データの「8項目スピードチェック法」による読解方法を述べる。患者が健診結果を持参した時や、訪問先の施設で患者データを閲覧する時に短時間で効率よく解釈できる。
これらの分析手法は口腔外科手術における術前全身評価にも応用できる。病院勤務のベテラン歯科医師なら誰もが実践しているテクニックを可視化した内容である。【末松記】