歯科部会だより
2018年5月歯科定例研のご案内
2018.05.13
兵庫県保険医協会 5月歯科定例研究会
審美修復治療において
チェアサイドですべきことは・・・
ーSeeing is believingー
日 時: 2017年5月13日 (日)14:00~17:00
会 場: 兵庫県保険医協会会議室(会場へのアクセス)
JR・阪神元町駅東口から南へ徒歩7分。
講 師: 六人部 慶彦 先生
大阪市北区・むとべデンタルクリニック院長
定 員: 120人(事前申込順)
参加費: 会員無料
患者の顎口腔の審美性に対する要求が高まり、前歯部のみならず臼歯部においても天然歯に近似した形態と色調を持つ審美修復処置が求められるようになってきた。近年、色調および光透過性をより一層天然歯に近づけた、高強度のオールセラミッククラウンがその修復材料として臨床応用されるようになっている。健康的で美しい口腔、笑顔を回復し、予知性をもって維持させるためには、一種の職人である我々歯科医師、歯科技工士双方が熟練された技術を駆使して医療に携わり、明確に情報を伝達し合うことが重要である。ただ優秀な歯科技工士が製作する美しいセラミック修復物にすべてを委ねているだけでは、審美修復治療における長期的に良好な予後は期待できない。ここでいう長期的予後とは、歯周組織との調和を意味する。唇側、頬側の辺縁歯肉、歯間乳頭の長期的な安定に考えを及ぼすとき、天然歯形態から学ぶ歯頸部形態を修復物に応用、模倣しなければならない。そこで歯科医師、歯科技工士双方が、天然歯形態の重要性を今一度見直したい。
本講演会では、オールセラミッククラウンを臨床応用し、長期的な予後を安定させるためにチェアサイドにおける歯周組織に調和したプロビジョナルレストレーションの重要性、左右のgingival levelの対称性を目的に行うプロビジョナルレストレーションsubgingival contourの調整法、クラウン形態(隣接面歯頸部の歯肉縁下・歯肉縁上付近の形態)、歯間乳頭再建のための隣接面フィニッシュラインの設定位置などについて言及し、審美修復治療を成功させるために歯科医師、歯科技工士が果たすべき役割について、臨床例を中心に私見を述べたい。【六人部記】
お申し込み、お問い合わせは協会歯科部会(TEL:078-393-1809)まで