歯科部会だより
2018年9月歯科定例研のご案内
2018.09.16
兵庫県保険医協会 9月歯科定例研究会
アンカースクリューを利用した補綴前矯正
日 時: 2018年9月16日 (日)14:00~17:00
会 場: 兵庫県保険医協会会議室(会場へのアクセス)
JR・阪神元町駅東口から南へ徒歩7分。
講 師: 菅原 準二 先生
(医)健康会 仙台青葉クリニック包括歯科チーフ
定 員: 120人(事前申込順)
参加費: 会員無料
本邦における矯正歯科受診率は約10%と言われているが、先進国の中では極端に低い数値である。それは不正咬合の発生率が決して低いせいではなく、不正咬合をあまり気にしないという日本国民のメンタリティーに依るものと思われる。したがって、様々な不正咬合を抱えたまま中高年に至って歯を失い、補綴治療を必要とする患者が多数に昇ることは想像に難くない。
実際、臨床現場においては事前に矯正治療を行わなければ、適切な補綴治療を施せないケースに遭遇することが多い。加えて、固定源となる大臼歯を喪失し、対合歯が挺出しているような場合には、補綴前矯正の難度が増すことになる。
しかし、近年、アンカースクリューなどの暫間固定源(TADs)が開発されたお陰で、例え広範囲の大臼歯欠損を伴うような補綴前矯正の場合であっても、適切に対応することが可能になった。アンカースクリューを歯根間、臼後部、そして口蓋部に植立して矯正治療の固定源に用いることはもとより、欠損部に複数本植立して暫間被覆冠を装着し、咬合支持と固定源の双方に利用することもできるようになった。さらに、より複雑な問題点を抱えたケースにおいては奥の手としてのアンカープレートも用意されている。
今回の講演においては、補綴前矯正にアンカースクリューを適用する際の要点について述べるとともに、具体的事例を紹介したい。【菅原記】
お申し込み、お問い合わせは協会歯科部会(TEL:078-393-1809)まで