歯科部会だより
2019年3月歯科定例研のご案内
2019.03.24
兵庫県保険医協会 3月歯科定例研究会
咬合違和感は歯科心身症
日 時: 2019年3月24日 (日)14:00~17:00
会 場: 兵庫県保険医協会会議室(会場へのアクセス)
JR・阪神元町駅東口から南へ徒歩7分。
講 師: 西山 暁 先生
東京医科歯科大学 口腔顔面痛制御学分野(顎関節治療部)
定 員: 120人(事前申込順)
対 象: 歯科医師、歯科衛生士
参加費: 会員医療機関無料
「咬み合せがおかしい」、「咬む位置が安定しない」といった主訴を持つ患者の病態は,“咬合違和感”という言葉で表現される。これはphantom bite syndrome (PBS)、あるいは咬合感覚異常症(occlusal dysesthesia: OD)と同義語で用いられることが多いことから、歯科心身症の一種であると思われがちである。果たして、それは正しい認識と言えるのだろうか?
そもそも“咬合の違和感”とは、そのままの意味でとらえると「上下の歯の接触状態がしっくりしないこと」ということになる。このような状況は修復物の調整不足や歯周疾患による歯の移動、顎関節症による痛みなどによっても引き起こされる可能性がある。また、ブラキシズムによる歯根膜の過敏で生じることも考えられる。
本講演では、“咬合違和感”を訴える患者を前にしたとき、まずどのようなことに注目すべきであるかということについて解説をしてゆく予定である。【西山記】