歯科部会だより
2019年8月歯科定例研のご案内
2019.08.04
兵庫県保険医協会 8月歯科定例研究会
3つのキーフレーズで考える摂食嚥下障害への対応
日 時: 2019年8月4日 (日)14:00~17:00
会 場: 兵庫県保険医協会会議室(会場へのアクセス)
JR・阪神元町駅東口から南へ徒歩7分。
講 師: 舘村 卓 先生
一般社団法人TOUCH/TOUCH 口腔機能回復センター代表
定 員: 120人(事前申込順)
対 象: 歯科医師、歯科衛生士
参加費: 会員医療機関無料
救命医療の進歩は致命的状況からの救命率を向上させましたが、合併する障害が
社会復帰を妨げているのが現状です。摂食嚥下障害は社会復帰を妨げる障害の一つ
ですが、経口摂取が困難とされた場合、非経口的栄養法の選択がまだ一般的です。
しかしながら、液体栄養剤の長期使用が腸管の廃用化によるサルコペニアを来たし、
フレイルをもたらすことが明らかとなってきました。そのため、経口摂取の重要性
が認識されるようになりましたが、安全に経口摂取を支援することは難しいのが現
状です。
摂食咀嚼嚥下障害に関する成書の多くが、「病院の外来」で「指示に従える」方
への手技の紹介にとどまり、また代表的な学会の指針も生理学的な視点からは誤っ
たものも多く、現場は混乱しています。理論の裏付けのない方法による対応は、かえ
って窒息や誤嚥リスクを高める可能性もあります。今回、経口摂取の支援に必要な概
念を3つのキーフレーズにまとめ、7年間経口摂取されていなかった遷延性意識障害
のご婦人への取り組みを通じて紹介します。【舘村記】