歯科部会だより
2019年12月8日歯科定例研究会のご案内
2019.12.08
兵庫県保険医協会 12月歯科定例研究会(その2)
一からわかる「リグロス®」を用いた歯周組織再生療法 ~作用機序と有効性を高める手技~
日 時: 12 月 8 日 (日)14:00~17:00
会 場: 兵庫県保険医協会会議室( )
JR・阪神元町駅東口から南へ徒歩7分。
講 師: 二宮 雅美 先生
徳島大学大学院医歯薬学研究部 歯周歯内治療学分野
定 員: 120人(事前申込順)
対 象: 歯科医師、歯科衛生士
参加費: 会員医療機関無料
歯周治療は、スケーリング・ルートプレーニングによって細菌バイオフィルムや壊死セメント質を除去することが基本である。しかし、原因除去療法のみでは、炎症の改善や歯周ポケットの減少がみられても、失われた歯周組織を再生させることは困難である。
線維芽細胞増殖因子(fibroblast growth factor:FGF)は、創傷治癒に働くタンパク質である。中でもFGF-2は歯周幹細胞を有する歯根膜線維芽細胞の増殖を著明に促進するほか、血管内皮細胞、骨芽細胞など歯周組織を構成する複数の細胞群に作用することが確認されてきた。
さらに2001年から世界に先駆けて、日本でFGF-2製剤を用いた歯周組織再生の臨床試験が行われ、FGF-2投与により有意に歯槽骨を再生する効果があることが確認された。この結果から、2016年9月に薬剤承認がおり、同年12月に科研製薬から歯周組織再生剤「リグロス®歯科用液キット」として販売開始され、保険で歯周再生治療が受けられるようになった。
市販後約3年が経過し、リグロス®を使用した症例も多く報告されるようになった。本講演では、リグロス®の作用機序やこれまでに行った治療症例を通して、効果的に使っていただくための症例の選択や技術的なコツを示し、治験当時からの15年以上の長期症例についても情報を提供したいと考えている。【二宮記】
*14:00から15分間、科研製薬によるリグロス®購入手続きの説明会も開催します(eラーニング受講免除)
*協会にご入会でない先生はご入会のうえお申し込みください。
(入会金なし、会費(月額):開業医5000円、勤務医3000円)
お申し込み、お問い合わせは協会歯科部会(TEL:078-393-1809)まで