兵庫県保険医協会

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薬科部6月研究会「薬局におけるリスクマネジメント」感想文

2010.07.05

調剤行為の重さ 研修会で再認識

 薬科部は6月12日に県学校厚生会館で、鵜飼万貴子弁護士を講師に研究会「薬局におけるリスクマネジメント」を開催、38人が参加した。感想文を紹介する。

 先日、薬科部研究会で初めて弁護士の方のお話を聞く機会をいただきました。「薬をめぐる法的紛争」だなんて何かおおげさな気がしてしまったのですが、お話を実際に聞いてみると、当然ですがすべて私たちが日常的に行っている調剤行為から発生する問題です。
  日頃生活していて、たまにテレビニュースや新聞記事などで医療ミスが報道されていても、大変だなととても遠い場所での出来事のように考えてしまいます。もちろん、調剤ミスや、場合によっては調剤過誤が起きるのは残念ながら珍しいことではありません。しかし、そこから裁判や刑事責任を問われるような事態にまで発展することは、なかなか自分自身に起こるかもしれない事として普段は想像し難いです。
  最近は調剤過誤対策を立てていない薬局の方が珍しいかもしれません。特に、患者さんにお渡しする薬は二重、三重の鑑査をするよう決められていると思います。ですが、業務に対する慣れと忙しさ、人手不足などから、ついつい決められた手順を怠ってしまった経験は、余程人数が充実していて、患者さんが待ち時間に寛容な薬局に勤めているのでない限り、誰しも一度や二度はあるのではないでしょうか。
  忙しさに追われて仕事をしていると忘れがちですが、調剤行為の重さを再認識するための研修は、定期的に必要だろうと思いました。

【姫路市・八家病院 薬剤師 飯塚 千紘】


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