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薬科部8月研究会「今、2型糖尿病をどう捉える?」感想文

2010.09.05

糖尿病治療への情熱と花火!

 薬科部は8月7日に県農業会館で、順天堂大学大学院の河盛隆造教授を講師に研究会「今、2型糖尿病をどう捉える?」を開催、145人が参加した。終了後は「みなとこうべ海上花火大会鑑賞」も行われ、それぞれ好評を得た。参加者の感想文を紹介する。

 河盛隆造教授の糖尿病治療への熱い思いのこもった講演を拝聴いたしました。
 2型糖尿病の発症予防と早期からの緻密な治療の必然性を、河盛先生ご自身の研究と次々発表される大規模臨床試験の結果から説明されました。
 河盛先生が日本で行われた2千例弱のボグリボースかプラセボを投与のRandomized double-blind studyで、ボグリボース群はプラセボ群に比し、2型糖尿病への移行は40・5%減少、同時に正常型への移行も53・9%上昇を認めたことから、ベイスン錠0・2、同OD錠0・2(一般名はボグリボース)が国内で初めて「耐糖能異常における2型糖尿病の発症抑制」の効能追加の承認取得したことがわかりました。
 現在、2型糖尿病に対して作用機序の異なる多彩な薬剤を使用することが可能となり、食後高血糖を制御しかつ低血糖を起こさない治療法を実践することは決して難しいことではなくなりました。先生が血糖コントロールだけでなく、糖の流れを正常化するような治療法を推進すべく、研究に精力的に取り組まれていることが強く伝わってきました。
 講演後の「みなとこうべ海上花火大会」の約1万発の花火は、「ミナト神戸」を鮮やかに染め上げ、参加者に歓声と拍手がわきあがりました。
【北区 真星病院 薬剤師 松枝 静紀】 

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