薬科部だより
薬科部10月研究会「ジェネリック医薬品が推進される中での薬剤師の役割」感想文
2010.10.25
誰のためのジェネリックか
薬科部は10月2日、兵庫県私学会館で堀美智子先生(医薬情報研究所、㈱エス・アイ・シー医薬情報部門責任者)を講師に、研究会「ジェネリック医薬品が推進される中での薬剤師の役割」を開催、59人が参加した。参加者の感想文を紹介する。
4月から保険点数の加算が認められたことにより、私たち薬剤師は「点数獲得のために、患者様にジェネリック医薬品変更を勧めている」と認識させられた。
堀先生がおっしゃったように本質はそうではなく、2038年にピークを迎える高齢化社会によって、国民の医療費が増大し皆保険制度が維持できなくなる危険があるために、ジェネリック医薬品を推進していかないといけないことを再認識できた。
医療人としてもっと高い目線で日々の業務をおこない、患者様にジェネリック医薬品について啓蒙していかないといけないと感じた。
また後半部分の各論が面白かった。製剤特許の問題があるので添加物を先発品と同じにできず、ジェネリックメーカーが製剤技術にしのぎを削っていることなど、知らないことが多く自分の不勉強さを実感した。もっとジェネリック医薬品について勉強しないと患者様のための薬剤師になれないと痛感した。
今回の講演を聴いて「誰のために」「何のために」ジェネリック医薬品を推進していかないといけないのかをよく考えて、日々の業務を行っていきたい。
【大阪市・薬剤師 川岬 太郎】