薬科部だより
薬科部工場見学会感想文
2011.04.05
クリーン環境下で製造
薬科部は3月13日、東和薬品株式会社大阪工場見学会を開催し、医師・薬剤師ら8人が参加した。参加者の感想文を紹介する。
工場入口の二重の自動ドアを入り、5階会議室へ。当日のスケジュールは、①工場概要の説明(工場長様の説明及びDVD)、②製造工程の説明(DVD)、③工場見学、④質疑応答。
大阪工場は、クリーンな環境下で高品質の製品を製造していることを理解してもらう目的で、「魅せる工場」として設立されました。そのため、私服で見学できるようになっています(着替え不要)。
品質管理、安定供給、情報提供はもとより、先発医薬品を分析して、患者様により優しい新しいものを研究・技術開発していることを強調されていました(独自に開発したRACTABが一例)。
最大の汚染源は人間と考えて、リスク分離の工夫として、製造エリアだけではなく、原材料の搬入エリアから、最終製品の出庫まで外界から遮断して、クリーン環境下で行えるように設計されていました。クリーン管理エリアである工場内、さらに外界の隔絶にも、技術、工夫、管理体制強化が感じられました。
コーティング、打錠、包装などの固形製剤生産ラインを拝見し、最新鋭の製造機械導入、効率的で高度な製造環境など、まさに驚きの連続でした。
重ねて、徹底的な品質管理(GMPへの適合)の言葉通りに、定時的に製造工程上で製品のチェックを行えるシステムも組み込まれていました(機械が主で要所のみの人の鑑査)。
その他、MR活動の充実、24時間体制のDIセンターの設置と情報提供を行っているとのお話があり、薬剤師としては非常にありがたいことと感じました。
今回の見学会は、患者様に安心してジェネリック医薬品(GE)をお薦めするため、私自身のGEに対する理解を深める良い機会だったと思いました。
最後になりましたが、東日本大震災の2日後で、その応対や今後の対応、検討等にご多忙の中、予定通り工場見学会を開催していただいた、工場長様はじめスタッフの皆様に深く感謝し、お礼を述べさせていただきます。
【伊丹市・薬剤師 小林 淳子】