薬科部だより
薬科部9月研究会「糖尿病患者の心血管イベントを抑制するために」のご案内
2011.08.01
糖尿病患者の心血管イベントを抑制するために
日 時 9月10日(土)午後3時45分~6時
※3時45分から4時まで共催会社による製品紹介
会 場 兵庫県農業会館11階111号室(JR・阪神元町駅南へ徒歩7分)
講 師 野出 孝一 先生 (佐賀大学医学部附属病院循環器内科教授)
参加費 無 料
共 催 株式会社三和化学研究所
心血管機能を評価しながら糖尿病治療する中では、空腹時血糖だけでなく、血糖変動も重要である。一過性の高血糖は血管内皮細胞を壊し、不安定プラークの形成を介し、心筋梗塞につながる。ACCORD試験などから、厳格な血糖コントロールが心筋梗塞を抑制するかはまだ明らかではない。その理由の一つとして、低血糖の問題がある。A1cを厳格に下げつつ、低血糖を抑えることが重要である。各種血糖降下薬にも様々な特徴を有しているが、血糖変動の改善に有効である薬剤の選択も重要である。
血糖の変動は非常に大事であるが、血糖に限らず、突然死や心室細動、脳出血や喘息など様々な病気には時間が関係している。時間を制御する遺伝子として時計遺伝子があり、血糖変動や睡眠、ホルモンに影響する。clockという時計遺伝子が代謝異常をきたすと言われている。睡眠時間や光、食事などが体内時計をコントロールする上で重要な因子であり、血圧と血糖、脂質、インスリン抵抗性をすべて管理していくことが血糖変動や血圧変動、リズムを管理するということにつながる。また糖尿病患者の増加とともに再生医療が注目されている。 (野出 記)
※お申し込み・お問い合わせは、協会事務局まで TEL:078-393-1803 Mail:yamada-t@doc-net.or.jp