薬科部だより
薬科部4月文化講演会「世界の薬草事情」のご案内
2012.03.20
世界の薬草事情~フィールドワークからレギュラトリーサイエンスまで~
日 時 2012年4月21日(土)午後4時~6時
場 所 兵庫県農業会館11階111号室(JR・阪神元町駅東口より南へ徒歩7分)
講 師 京都大学大学院 薬学研究科 薬品資源学分野 准教授 伊藤 美千穂 先生
参加費 無 料
「薬草」というと何やら時代遅れなイメージがあるかもしれませんが、これはWHO(World Health Organization) が使う “Herbal Medicines” に対応する言葉で、我が国では「生薬」とか「漢方薬」に相当するとお考えいただくといいと思います。我が国では漢方という伝統医療体系が近代医療に組み合わされて利用されており、生薬を薬として扱うことになんら違和感はありませんが、広く世界を視野に入れると、草根木皮はすべて食品として扱われる先進国が多くあります。一方、WHOによれば、地球上の8割の人口は健康管理や疾病治療に伝統医療をベースとした薬草や呪術を利用しており、薬草治療はヒトにとってはメジャーな存在なのです。そんな薬草、ひいては薬用植物に関するフィールドワークを軸とした研究の様子と生薬に関するワールドワイドなレギュラトリーサイエンスの一端を、調査に関する四方山話とともに楽しんでいただけたら、と思います。(伊藤 記)
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5月13日(日)には、武田薬品 京都薬用植物園見学バスツアーを企画しています。併せてぜひご参加ください。お問合せは、保険医協会事務局 まで TEL 078-393-1803